こんにちは、ヨシヒコです。
最近YouTubeへの企業や芸能人の参入が相次いだりと動画業界の盛り上がりを感じませんか?
これから5Gの時代に突入しキャリアによるギガ制限もなくなるであろう事を考えると、モバイル端末による動画の視聴というのはさらに爆発的に伸びることが予想されます。
そんな中で確実に増えると思われる仕事の一つが動画編集です。もちろん本業として一本でやっていくこともできますし、働く場所を選ばないので副業でやる人も増えています。
パソコンがあれば簡単に始められ、初心者からでも数ヶ月真剣に勉強し経験を積めばある程度の編集スキルは身に付きます。20〜30分の動画編集はすぐできるようになるでしょう。
でもいざ始めようと思ってもどんなソフトを使えばいいのか分からないという人も多いですよね。
僕自身がこれまで使用してきた経験からPremiere Pro の特徴やメリット・デメリットなどをまとめてみました。
Premiere Proとは?
Premiere ProとはAdobe Systems(アドビ)が提供している動画編集ソフトです。
アドビはPHOTOSHOPやillustratorなどのソフトも販売しており映像クリエイター、デザイナー、フォトグラファーやイラストレーターなどクリエイティブな職種の人にはお馴染みの会社です。
アドビといってもあまり馴染みのない方もいるかも知れませんが、PDFを作った会社と聞けば利用したことがある人も多いはずです。
そのアドビが提供している高機能な動画編集ソフトがPremiere Proです。
Premier Pro単体で様々な映像を制作することが可能ですが、PHOTOSHOPやillustrator、After Effect(CGやアニメーションなどの編集ソフト)と連携すればどんな映像でも作れるといっても過言ではありません。
Premiere Proを使用するメリット
世には有償・無償を合わせればたくさんの動画編集ソフトが存在します。
僕自身がなぜPremiere Proを使用しているかというと、元々写真の仕事でPHOTOSHOPを使っていてアドビのソフトウェアの操作方法などに慣れており、Premiere Proを始めやすかった事が最初のきっかけでした。
その後他の動画編集ソフトもいくつか使ってみましたが、やはりPremiere Proが一番満足感が高く使用していて良かったなと思っています。
とりあえずYouTubeに投稿する簡単な動画を編集したいとか、カット編集やテロップの入れ込み、BGM入れたりなどが出来れば十分という方は無料の動画編集ソフトを使用した方が満足度は高いかも知れません。
ただし本格的に動画編集や映像制作を始めたい方にはPremiere Proが一番おすすめできます。
ここからはその理由として具体的なメリットを挙げていきたいと思います。
メリット1:とにかく出来ることが多い
メリットの一つ目はその機能の豊富さと作れる動画の幅の広さです。
基本的なカット編集(いらない箇所をカットしたり他の動画とつなげたりする)やBGMの挿入、テロップの挿入などは非常に簡単にできる上に、文字のフォントやトランジション(動画と動画の切り替わりの効果)の種類、各種エフェクトの種類も豊富で非常に細かい所まで調整していく事ができます。
また写真のスライド動画も簡単にでき、イメージ通りに編集で作り上げていく事が可能です。
僕が初めてPremiere Proでやった仕事も写真のスライドのDVD作成でしたが、先方の色々な要望に応えた細かい調整が出来て、仕上がりに満足していただけた事を覚えています。
その他にも8K素材の編集やVR動画(360°や180°の動画)の編集までできて、取り扱える元素材のフォーマットが幅広いのも強みです。
そしてアドビの他のソフトと連携して映像を作ることによって映像の可能性は飛躍的に広がります。
写真の加工や編集に強いPHOTOSHOP、図形や線のはっきりしたイラストを描くのに適したillustrator、様々な映像エフェクト、アニメーションやモーショングラフィックスを作成可能なAfter Effects。
これらと組み合わせることによってどんな映像でも作り上げる事ができるのです。
メリット2:利用方法やノウハウなどの情報が多い
Premiere Proはプロの映像制作の現場から一般の方まで非常に多くの人に利用されている動画編集ソフトです。
世界一利用されていると言っても過言ではないかも知れません。
そのため動画編集を始めて何かにつまづいた時でも、ネットで検索したり書籍を見たりすればほぼ全て解決策を見つける事ができます。
初心者にとっては情報が少ないソフトほど使いづらいものはありません。
Premiere Proの情報の多さは初心者には非常に大きなメリットだと思います。
自分で検索したりして解決していく事が苦手だという人でも、Premiere Proを扱うスクールや通信講座などもたくさんありますので本格的に勉強したい時の選択肢が豊富というのも嬉しい点です。
メリット3:常に最新の機能が利用可能
Premiere Proに限らずアドビのソフトは買い切り型ではなくサブスクリプション(月額課金)のモデルになっているのですが、契約をしている限りネットに繋がっている環境であれば常に最新の機能を使用することができます。
買い切り型のソフトのように一旦購入してから使用していくのではなく、アップデートされるソフトを常に最新の状態で使用していくことが出来るので新しい技術が導入されればいち早くその恩恵にあやかる事ができます。
※オフライン状態でもソフトの使用は問題なくできます。
今では当たり前のように感じますが、パソコンのソフトウェアをサブスクリプション化するという事は、アドビが始めた2011年当初非常に珍しい事でした。当時は社内の反対の声も大きかったと聞きます。
しかしその先進的な会社の姿勢により今の成長があると言えますので、今後もどんどん新しく便利な機能が追加されたり、AIなど驚くような技術的進化をしていくソフトウェアだと言えるでしょう。
メリット4:学割がある
ソフトの導入に際して学割があるのもメリットの一つです。
まず基本的な料金プランに関して簡単に説明します。
先程の項目でも簡単に書きましたが、アドビはどのソフトに関してもサブスクリプション(月額料金)の料金体系をとっています。
実際に契約してからの月額料金は年間契約で¥2,480/月(税別)とそれなりの金額です。
※年間一括で¥26,160(税別)、月々契約だと¥3,480/月(税別)
またPHOTOSHOPやillustratorなど使用したいアドビのソフトが3つ以上あるのであれば、全てのソフトが使えるコンプリートプランというものがお得です。
年間契約で¥5,680/月(税別)。
※年間一括で¥65,760(税別)、月々契約だと¥8,980/月(税別)
ここまで一般の料金に関して説明しましたが、アドビには学割制度があります。
コンプリートプランであれば年間契約の月々払いで¥1,980/月(税別)、年間一括¥23,760(税別)となんと一般の契約より65%もお得になります。(初年度のみ。2年目からは月々¥2,980/月(税別)、一括¥35,760(税別)で45%OFF)
学割制度で見落としてはいけないのが学割が適用される範囲です。アドビの学割制度は一般的に想像する学割よりも適用範囲が広く、普通の学生だけではなく学校の教職員や教育委員会、大学附属病院やハローワークまで多岐に及びます。適用されると思っていない方も自分が該当していないか一度確認した方が良いでしょう。
学割のライセンス対象機関一覧はこちら
ここまで説明した料金に関して高く感じるか安く感じるかは様々だと思いますが、Premiere Proの機能、作ることができる映像の幅、映像のクオリティ、アドビの他ソフトと連携出来る事などを考えると本格的に動画編集や映像制作を始めたい方にとってはこの金額を投資して損はないソフトウェアだと思います。
特にこれから社会に出る高校生や大学生など、「就職するけど副業でも稼げるようになりたい」、「就職する会社がどうなっても困らないように時代に合った個人のスキルも身につけておきたい」という人は料金が安い学生のうちに契約して動画編集という将来性の高い技術を身につけておくと良いでしょう。
メリット5:アドビという会社の将来性が高い
せっかく動画編集のスキルを身につけるのであれば将来に渡って自分の武器にしたいですよね。
しかしソフトを作っている会社がなくなってしまえばいずれ他社のソフトウェアに乗り換えなければなりません。
他のソフトウェアでもある程度基本的な使い方は応用が効くのですが、細かい操作方法など覚え直さなければならないという大幅な時間的ロスが発生してしまいます。
アドビは現時点でも巨大な企業なのですが、年々売上高や利益などを伸ばし続けている会社です。
毎年開催されている「Adobe Max」というクリエイターの祭典ではアドビの最新技術の発表会もあるのですが、ソフトウェアにも搭載されているAIやその他様々な技術の進化は凄まじく毎年人々を驚かせています。
個人的には将来GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)などの超巨大企業に肩を並べるのではないかとさえ思っています。
せっかく動画編集を始めるのならそういう将来性のある企業のソフトウェアを使っていた方が何かと安心できますしメリットも多いのではないでしょうか。
Premier Proのデメリット
ここまで Premiere Proのメリットについて書いてきました。
しかしもちろんどんなソフトにもメリットがあればデメリットもあります。
ここからは Premiere Proのデメリットを挙げていきます。
デメリット1:価格がそれなりに高い
これはメリットの学割の項目でも触れていますが、学割ではなく一般の価格だと他のソフトに比べると高価格なソフトだと言えます。
とりあえず動画編集を始めてみたいという方にとっては躊躇してしまう金額かもしれません。
確認のためもう一度金額を記載します。
年間契約の月額料金¥2,480/月(税別)
※年間一括で¥26,160(税別)、月々契約だと¥3,480/月(税別)
コンプリートプランの年間契約月額料金¥5,680/月(税別)。
(コンプリートプランとはアドビの全てのソフトを利用できるプラン)
※年間一括で¥65,760(税別)、月々契約だと¥8,980/月(税別)
コンプリートプランの学割が年間契約月額料金¥1,980/月(税別)
※年間一括¥23,760(税別)(初年度のみ)
2年目からは月々¥2,980/月(税別)、一括¥35,760(税別)
高価格なソフトだと書きましたが、本格的に動画編集を始めたい方や収入を得たい方、映像制作をやっていきたい方にとっては将来的なことを考えても非常に意味のある投資になると思います。
デメリット2:ある程度のPCスペックが必要
動画編集をやるにあたり当たり前ではあるのですが、それなりのPCスペックが必要となります。
アドビのサイトにPremiere Proに必要なスペックも記載されていますのでまとめます。
Windowsの場合
最小仕様 | 推奨仕様 | |
プロセッサ | Intel® 第 6 世代以降 CPU または同等のAMD CPU | Intel® 第 7 世代以降 CPU または同等の AMD CPU |
OS | Microsoft Windows 10(64 ビット) 日本語版バージョン 1803 以降 | Microsoft Windows 10(64 ビット) 日本語版バージョン 1809 以降 |
メモリ | 8 GB の RAM | HDメディアの場合は16GBのRAM 4Kメディア以上の場合は32GB |
GPU | 2 GB の GPU VRAM | 4 GB の GPU VRAM |
ハードディスク 空き容量 | ・8 GB 以上の空き容量のあるハードディスク。 ただし、インストール時には追加の空き容量が必要 ・メディア用に追加の高速ドライブ | ・アプリのインストールおよびキャッシュ用に内蔵高速 SSD ・メディア用に追加の高速ドライブ |
Macの場合
最小仕様 | 推奨仕様 | |
プロセッサ | Intel® 第 6 世代以降 CPU | Intel® 第 6 世代以降 CPU |
OS | macOS v10.13 以降 | macOS v10.13 以降 |
メモリ | 8 GB の RAM | HD メディアの場合は 16 GB の RAM 4K メディア以上の場合は 32 GB |
GPU | 2 GB の GPU VRAM | 4 GB の GPU VRAM |
ハードディスク 空き容量 | ・8 GB 以上の空き容量のあるハードディスク。 ただし、インストール時には追加の空き容量が必要 ・メディア用に追加の高速ドライブ | ・アプリのインストールおよびキャッシュ用に内蔵高速 SSD ・メディア用に追加の高速ドライブ |
ちなみに僕はMacbook Proを使用しているのですが、Premiere Proを使用して特に不具合や不自由を感じた事はありません。いつも10分〜60分以内の動画を編集しています。
参考までに使用しているMacbook Proのスペックも載せておきます。
MacBook Pro 15インチ
プロセッサー | 2.9GHz クアッドコアIntel Core i7 |
OS | MacOS Ver10.15.2 |
メモリ | 16GB |
GPU | 4GB |
HDD | 1TB SSDはない |
ご自身が持っているパソコンのスペックと比較して参考にしてみてください。
アドビのサイトには必要スペックが詳しく書いてありますのでこちらもどうぞ
まとめ
まとめです。
【Premiere Proのメリット】
・設定の幅や種類、扱える素材の多さ、アドビの他ソフトとの連携でどんな映像でも作れる
・世界中のたくさんの人が利用しているため情報が多い
・常に最新の機能を利用する事ができる
・学割があるので特に学生や教育機関関係者はお得に利用できる
・会社に将来性があり安心して将来に渡ってソフトを利用できる
【Premiere Proのデメリット】
・他の動画編集ソフトよりも高価格
・それなりのPCスペックが必要
何度も書いていますが、本格的に動画編集・映像制作をやりたい方にはおすすめのソフトです。
これからの動画の時代に是非検討されてみてはいかがでしょうか。
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