風景は明るいのに、人物の顔だけが黒く潰れる。
「せっかくいい光だったのに…!」とガッカリしたことはありませんか?
逆光=難しいと思われがちですが、実は正しく撮影すれば
逆光は“もっとも美しく人物を撮れる光” です。
この記事では、初心者でもすぐに真似できる逆光対策を
写真館の現場視点×具体例×手順付きで詳しく解説します。
今日から逆光は敵ではなく武器になります。
逆光で写真が暗くなる理由|なぜ被写体が黒く潰れるのか
逆光とは?光の向きで写真が暗くなる仕組み
逆光とは、カメラに対して光源(太陽や照明)が前方にある状態のこと。
光が被写体の後ろから差し込むため、カメラは明るい背景に露出を合わせてしまい、
人物が暗く写りやすくなります。
図で言うとこんなイメージです↓

カメラが背景の明るさを優先することで被写体が暗くなる理由
カメラは基本的に 画像全体の平均明るさ=適正露出 と判断します。
背景が明るければ明るいほど、自動露出は全体を暗く補正しようとするため、
- 顔が黒く見える
- 目の中の光(キャッチライト)が消える
- 肌のトーンが沈む
という“逆光の定番失敗現象”が起こってしまいます。
写真が暗くなる典型例(屋外ポートレート・夕方・木漏れ日背景)
特に暗くなりやすいのは以下のようなシーンです👇
| 暗くなりやすい逆光シーン | 原因 |
|---|---|
| 公園でのポートレート | 背景が明るい緑で露出が引っ張られる |
| 夕方の撮影 | 光量が少なく、逆光で暗さが増す |
| 木漏れ日・芝生 | ハイライトとシャドウの差が大きくなる |
でも安心してください。
ここから紹介する対策を使えば、大幅に改善することができます!
初心者がやりがちな逆光撮影の失敗例

「オート露出」任せで逆光に弱くなる理由
AUTOモードは便利な反面、状況判断までは出来ず単純に光の量で明るさを判断しています。
逆光では特に
- 背景が明るい=全体としての光の量が多いと判断して全体的に暗くする
という判断になりやすく、結果的に人物が真っ暗になってしまいます。
こういった状況の判断は撮影者が行う必要があり、補正機能を使うことで改善することが可能です。
測光モードがデフォルトのままだと暗く写る問題
初期設定の多くは マルチ測光(評価測光)。
これは「画面全体の明るさ」を基準にするため
逆光では被写体より背景の明るさが測光に大きな影響を与えてしまいます。
この設定を変えることで改善が期待できるようになります。
逆光で顔が真っ黒になる背景・太陽位置の失敗パターン
- 太陽が画面に入ったまま撮影
- 顔より背景が明るい構図
- 被写体が日陰、背景が日向
特に太陽の光というのは非常に強いため、画面の中に太陽が入るような構図はかなり写真が暗く写ってしまいます。
逆光で暗くならない写真の撮り方【すぐ試せる対策】

① 逆光対策の基本は露出補正+
「露出補正を+にすること」これがもっとも簡単で、今すぐ試せる改善策。
📸 操作例
- スマホ → 顔をタップして明るさを上げる
- 一眼/ミラーレス → 露出補正ダイヤルを+へ(まず+0.7〜+1.3で撮ってみて微調整)
露出補正というのはカメラが自動で判断した明るさに人間が補正を加えてあげるイメージです。
顔が一段階明るくなるだけで印象がガラッと変わります。
② 測光モードをスポット測光にして人物の明るさを優先
測光=カメラがどこを明るさの基準にするか。
逆光時は人物の顔に測光を合わせるのが基本です。
📷 推奨設定
スポット測光 or 部分測光
デフォルトのマルチ測光設定だと画面全体の光の量を測って露出を自動決定しますが、スポット測光や部分測光を使えば画面の中のある点をピンポイントで測光することができます。
つまり背景が明るくても人の顔の明るさだけを測って露出を決めてくれるので、狙った明るさにすることが出来るんです。
③ 背景の太陽を構図から外して白飛び・黒潰れを回避
太陽が画面内に入ってしまうとかなり暗くなってしまうので、太陽を画角から少し外すだけでコントラストが下がり人物の顔が浮かび上がってきます。
☀ 対策例
✔ 建物や木の陰に入れる
✔ アングルを少し変えて背景の太陽を画面外にする
④ 白い壁・地面・反射光をレフ板代わりに活用する方法
レフ板を利用して太陽光を顔に反射して当ててあげるだけでも被写体を明るくすることができます。
でもレフ板なんて持ってない人がほとんどですよね。
安心してください。レフ板が無くても大丈夫です。
反射率が高い白色のものを活用すればレフ板代わりに顔を明るくすることもできます。
白いコンクリートの地面・白いTシャツ・白い建物の壁など利用できそうな場所やものをどんどん利用しましょう!
実はプロの現場でも
レフ板より自然反射光のほうが馴染みが自然なことも多いです。
⑤ RAWで撮影し明るさを後処理で調整(Lightroom/AI現像)
撮影して後から補正してしまうのも一つの手です。
あとから逆光補正をするならRAWが圧倒的に有利。
LightroomやPhotoshopのAI補正を活用すれば、影だけ起こすのも非常に簡単です。
RAWの生データに比べてJPEGは復元できる幅が狭いため
重要なロケ撮影はRAW保存でやるようにしましょう。
RAWはJPEGに比べて容量が大きいので撮影前にはメディアの空き容量のチェックも忘れずにやっておきたいところです。
逆光を活かす撮影テクニック|一歩上のポートレートへ

マニュアル露出(Mモード)で逆光でも明るさを安定させる方法
露出をカメラ任せにせずマニュアルで撮影することで逆光でも明るさを意図通りに作れます。
オートだとカメラが暗く写してしまうことを前提に露出補正で補正しないといけませんし、測光のポイントが少しずれただけでも大きく明るさが変わることもしばしばです。
マニュアル露出であれば自分が経験を積めば積むほど精度が上がっていきます。
📌 基本設定目安(晴れた日屋外)
- SS:1/200〜1/400
- F値:2.8〜4
- ISO:100〜400
“顔が自然に見える明るさ”を基準にすると失敗しにくいです。
慣れてくると今の明るさなら設定はこれくらいかなと感覚で分かるようになってきます。
被写体の場所の明るさが刻一刻と変わることもよくあるので光に対する感覚が鋭くなっていくのもマニュアル露出で撮影するメリットかもしれません。
ストロボ・フラッシュで人物にだけ自然に明るく補助光を入れる
逆光+フラッシュ=最強です。
背景の明るさを残したまま顔に立体感が出ます。
人物に露出を合わせると逆に背景が白飛びすることも多いですが、フラッシュ(ストロボ)を利用すれば背景もそのままに人物も明るく撮ることが可能です。
📸 初心者向けの設定
- TTLでOK
- 発光量は弱めから(-0.7〜-1.3EV)→足りなければ上げていく
TTLというのはカメラのレンズを通して測光することでフラッシュの発光量を自動決定する仕組みです。初心者の方はこのTTL機能で十分だと思います。
こだわりたくなってくればマニュアルで光量設定して撮影してみましょう。
フラッシュを使えば「逆光なのに背景も顔も両方が綺麗」という写真を撮ることができます。
逆光で髪が光る“リムライト”を作るコツ
太陽を被写体の真後ろに置くと髪の縁が光りふわっと浮き上がる幻想的な雰囲気に。
人物が際立ち、映画のような雰囲気になります。
太陽が高い時間帯にはできないので、夕方や朝など太陽の位置が低い時間を狙って撮影してみましょう。
順光より逆光がポートレートに向く理由(やわらかい肌質・立体感)
逆光は順光よりもポートレートに向いている光の向きだといえます。
順光=影の情報が強く、肌の質感が硬くなりやすい
逆光=ハイライトが柔らかく、肌が綺麗に見える
特に人物・子ども・女性は逆光が相性抜群です。
また、逆光で撮ったほうがいい理由のもう一つが「順光だと被写体が眩しい表情になってしまう」というのもあります。
みなさんも経験あると思いますが「写真を撮られるときに太陽が眩しくてしかめっ面で写ってしまった」ということは誰でも経験したことがありますよね。
そういう意味でも逆光の方が自然な表情を撮りやすいです。
逆光撮影が楽しくなる!写真が劇的に変わる考え方
プロは逆光を避けない。むしろ逆光を利用する
逆光は扱いが難しいのではなく、仕組みを知れば一気に武器になる光です。
この記事にある逆光対策で撮影すれば今までとは違った写真を撮ることができます。
写真館での撮影経験から見る逆光の美しさと実例
ロケーション撮影では柔らかい逆光のほうが仕上がりが優しく好まれます。
特に髪が光る瞬間は“奇跡の一枚”になりやすい。
狙って撮るには経験が必要ですが、写真のクオリティアップは間違いありません。
「光を読む」力が身につくと写真は一段階レベルアップする
光を見て撮る、影を意識する。写真のなかでもとても重要な部分です。
これができるようになると
どんな場所でも写真が上手い人になれます。
まとめ|逆光でも写真を明るく綺麗に撮るコツ
露出補正・測光・反射光・フラッシュの4つを押さえれば失敗しない
- 露出補正+
- スポット測光
- 反射光で顔を起こす
- 必要ならフラッシュ
たったこれだけで逆光は難しくありません。
これらを試してみて自分の撮影に合った方法を取り入れてみてください。
逆光は敵ではなく武器。理解すれば最強の光源になる
逆光が撮れると
写真は一気にレベルアップします。
今日の次の一枚で、ぜひ試してくださいね!




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