【カメラの基礎】「フルサイズ」や「APS-C」って何?

写真技法


こんにちは、ヨシヒコです。

「フルサイズ」とか「APS-C」っていう言葉を知っていますか?

カメラをかじったことがある方なら聞いたことがある言葉なのではないでしょうか。

これらの言葉が何を意味するのかを簡単に言うと撮像素子(イメージセンサー)の大きさの違いなのですが、「撮像素子?何それ?」という方もいると思います。

撮像素子というのは大きさによってそれぞれ特徴がありますし、カメラの金額にも直結してくる部分です。

写真を撮る時だけでなくカメラを選ぶ時のためにも知っておきたい知識ですね。

そういうわけで今回は撮像素子についてまとめてみたいと思います。

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そもそも撮像素子(イメージセンサー)ってどんなもの?


撮像素子というのはカメラの中で最終的に光を受ける素子のことです。

デジタルカメラというのはレンズによって結ばれた光の像をデジタルデータとして記録することで写真としていますが、その過程において光を受光しデジタル信号へと変換している素子を撮像素子といいます。

下の図はカメラの機構(レンズなど)は無視して露出に関する部分だけを簡略化した図なのですが、一番右にある光を受光している素子が撮像素子になります。


実物は下の写真でカメラの奥に見える黒い部分です(暗くて分かりずらいですが)。

実際に見ようと思えばお手持ちのカメラのレンズを外した状態である程度シャッタースピードを遅くしてシャッター切れば見ることが出来ると思います。

フルサイズ機でシャッターが開いた状態(奥に見える黒い部分が撮像素子)


撮像素子にはどんなサイズがあるの?


撮像素子には様々なサイズがありますが、デジタル一眼レフで使用されているのはフルサイズ、APS-C、フォーサーズなどのサイズになります。

名前は聞いたことあるけどどれくらい大きさが違うんだろう?という方もいるかも知れません。

それでは実際にどれくらいの大きさの違いがあるかというというのを図にしてみました。

フルサイズは35mmフィルム相当のセンサーサイズになっていますが、こう見るとフルサイズとAPS-Cは結構差があるのが分かると思います。

面積でいうとAPS-Cはフルサイズの40パーセント強でしょうか。フォーサーズは25パーセントくらいですね。

これだけみても撮像素子の大きさによて受光できる光の量が全然変わってくるのが分かると思います。

撮像素子のサイズによる特徴とは?


撮像素子の役割とそれぞれのサイズがどれくらい違うということは分かりました。

では撮像素子のサイズによって何が変わってくるのでしょうか?

・撮像素子が大きいほど画質に有利


同じ画素数で3つのサイズの撮像素子があったとすると、サイズが大きい方が1画素あたりの面積が大きくなります。

つまり1画素あたりより多くの光の量を取り込むことが出来るのです。

これによってダイナミックレンジが広がりより豊かな階調表現と色表現が可能となります。

また、高感度での撮影時にもセンサーサイズが大きい方が多くの光の量を取り込めるためノイズが少ない写真を撮ることができます。


・撮像素子が大きいほど広角になる(同じレンズ使用時)


同じレンズを使用した場合の画角も変わってきます。

下の写真は同じレンズを使用してフルサイズ機で撮ったもの(写真左側)APS-C機で撮ったもの(写真右側)の比較です。


フルサイズ機の方が広角に、APS-C機の方が望遠になっているのが分かります。

これはフルサイズ用のレンズを使用した場合の比較なのでAPS-C用のレンズを使用すればこの差はありません。

しかし逆にAPS-C用のレンズをフルサイズでは使用できません。

使用したらどうなるかというと下の写真のようになります。


APS-C用のレンズはAPS-Cサイズの撮像素子に合うイメージサークル(レンズを通った光が結像する円形の範囲)が出来るよう設計されているので、フルサイズの撮像素子では光が当たらない部分が出てきてしまいます。

大は小を兼ねるが小は大を兼ねないということですね。

・撮像素子が大きいほどボケる?


センサーのサイズによる特徴の中で撮像素子が大きいほどボケるという話があるのですが、これは一定の条件下でという事ではないかと思います。

・同じレンズを使用
・同じ画角になるように


上の条件でフルサイズ機とAPS-C機を撮り比べるとフルサイズの方がボケると思います。

写真のボケというのは「絞りの量(開放側がボケやすくなる)」「焦点距離(長いほうがボケやすくなる)」「被写体との距離(近付いた方が背景がボケやすくなる)」という要因があります。

フルサイズ機とAPS-C機で同じ画角になるように撮ろうと思うと、フルサイズ機の方が「より焦点距離を長く(ズーム側に)」もしくは「より被写体に近づいて」取らないといけないのでよりボケるという結果になるのです。

もし焦点距離も被写体との距離も変えずに撮影すれば、フルサイズ機とAPS-C機では同じ像の切り取るサイズを変えただけの写真になるのでボケは変化しません。

撮像素子が大きいほどカメラも大型・高価に


撮像素子は大きくなればその性能のメリットを大きく享受することができますがその反面、製造コストが高くカメラ本体価格も高くなってしまう傾向があります。

また構造上カメラ本体が大型にならざるを得ず、重量も重くなってしまいます。

APS-C、フォーサーズと撮像素子が小さくなればカメラ本体もより小型化、低価格化にすることが出来るというメリットがあります。

まとめ


というわけで今回は撮像素子についてまとめました。

撮像素子とは?
・カメラの中で光を受光しデジタル信号へ変換する素子

どんなサイズがあるの?
・デジタル一眼に採用されているのは主に「フルサイズ」「APS-C」「フォーサーズ」

どんな特徴があるの?
・サイズが大きいほど画質面で有利
・サイズが小さいほど画角が狭くなる(同じレンズで比較した場合)
・条件によってはサイズが大きい方がボケやすい
・サイズが大きい方が高価で本体も大きく重い


僕はフルサイズとAPS-Cを使っているのですがそれぞれにいいところがあります。

APS-C機も画質面ではフルサイズに劣りますが、望遠効果が得られるためシーンによっては非常に重宝します。

それぞれの特徴を理解して自分に合ったカメラを選ぶのが重要だと思います。