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室内写真が暗くてブレる原因|初心者向け設定の決め方

室内で動く人物をカメラで撮影する様子のイメージ 写真技法
説明用のイメージです。特定の設定で撮影した作例ではありません。
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こんにちは、ヨシヒコです。

外では普通に撮れるのに、部屋で撮ると写真が暗い。明るくしようとすると、今度は子どもやペットがブレてしまう。そんなことはありませんか?

室内ではカメラに入る光が少ないため、AUTOだとシャッタースピードが遅くなりやすくなります。まずシャッタースピードを決めて、足りない明るさを絞りとISO感度で補うと、設定を整理しやすくなります。

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まず試したい設定

人物や子どもを室内で撮るなら、最初は次の設定から試してみてください。

  1. 撮影モードをSまたはTv(シャッタースピード優先)にする
  2. 大人の人物なら1/125〜1/250秒、動く子どもやペットなら1/250〜1/500秒から試す
  3. ISO感度をAUTOにする
  4. 暗すぎる場合は、窓際へ移動するか照明を増やす
  5. ピント合わせをAF-CまたはサーボAFにする

CanonではTv、NikonやSonyなどではSと表示されることが多いです。機種によって名称や設定場所が違うため、見つからない場合は取扱説明書で「シャッター優先」を検索してみましょう。

数値はあくまでスタート地点です。ゆっくり座っている人と、走り回る子どもでは必要な速さが違います。撮った直後に拡大して、まだブレるなら1/250秒から1/500秒へ、というように速くしていきます。

「暗い」と「ブレる」は別の問題

写真が暗いのは、撮像素子に届く光または記録上の明るさが足りない状態です。一方、ブレるのはシャッターが開いている間に、カメラか被写体が動いた状態です。

この2つが室内で同時に起こるため、ややこしく感じるんですね。

AUTOは暗い場所で光を集めようとして、シャッターを長く開けることがあります。部屋は明るく写っても、その間に手や被写体が動けばブレてしまいます。露出を決める絞り・シャッタースピード・ISO感度の関係は、カメラの露出についての記事でもまとめています。

手ブレと被写体ブレを見分ける

まず、どちらが動いたのかを見分けます。

写り方 主な原因 最初の対策
背景も人物も同じ方向へ流れている 手ブレ シャッタースピードを上げ、カメラを安定させる
背景は止まっているのに人物だけ流れている 被写体ブレ 被写体に合わせてシャッタースピードを上げる
流れはないが、合わせたい場所だけぼんやりしている ピント外れ AFエリアとAFモードを見直す

手ブレ補正があるカメラでも、動いている子どもを止めることはできません。手ブレ補正が助けてくれるのは主にカメラ側の揺れです。被写体ブレには、シャッタースピードを速くする必要があります。

ピントの問題と感じた場合は、AFとMFの違いも確認してみてください。

最初にシャッタースピードを決める

室内撮影で設定に迷ったら、被写体の動きからシャッタースピードを決めます。

被写体 最初に試す目安 補足
料理・小物 1/60〜1/125秒 動かないので、手ブレしない範囲から始める
座っている人物 1/125秒 表情や小さな動きがブレるなら1/250秒へ
ゆっくり歩く人物 1/250秒 動く方向や距離で調整
遊ぶ子ども・ペット 1/500秒 動きが小さければ1/250秒でも試せる

動かない物を手持ちで撮る場合は「1/35mm判換算の焦点距離」秒より速くするという目安もあります。50mm相当なら1/50秒以上という考え方です。ただし、高画素機、構え方、手ブレ補正の有無でも変わるため、安全側に少し速くしておくと失敗が減ります。

シャッタースピードを速くすると、シャッターが開く時間が短くなります。動きは止めやすくなりますが、その分だけ写真は暗くなります。そこで次に、絞りとISO感度で明るさを補います。

暗くなった分を絞りとISO感度で補う

1. 絞りを開く

F値を小さくすると、レンズを通る光の量を増やせます。ズームレンズなら、できる範囲で一番小さなF値から試してみましょう。

たとえばF5.6よりF2.8の方が多くの光を取り込めます。ただし絞りを開くほどピントの合う範囲が狭くなります。家族が前後に並んでいる場合は、全員にピントが合わなくなることもあります。

絞りとボケの関係は、絞りの基礎写真のボケ表現で詳しく説明しています。

2. ISO感度を上げる

ISO感度を上げると、同じ絞りでも速いシャッタースピードを使いやすくなります。最初はISO AUTOで構いません。

ISO感度が高くなるとノイズや細部の荒れが増えますが、被写体ブレで使えない写真になるより、少しノイズがあっても表情が止まっている方が残しやすいこともあります。僕は「低ISOにすること」自体を目的にせず、まず必要なシャッタースピードを確保する考え方が分かりやすいと思います。

ISO AUTOの上限を設定できる機種なら、まずISO3200やISO6400付近を試し、自分のカメラで許容できる画質を見て調整してください。高感度の画質は機種や現像方法でかなり違います。ISO感度の基礎も参考になると思います。

3. 光を増やす

設定だけで足りないときは、被写体を窓際へ移動したり、部屋の照明を増やしたりします。窓からの光は、被写体の正面か斜め前から当たる位置にすると顔が暗くなりにくいです。

室内で人物を窓際へ移動して自然光を使うイメージ

窓からの光を使う方法を表した説明用のイメージです。

夕方で窓の外が明るく、人物が窓を背にしている場合は逆光になります。顔が暗いだけなら露出補正も使えますが、シャッタースピードが落ちすぎないかも一緒に確認しましょう。

被写体別の設定例

料理や小物を撮る

動かない物は、カメラをしっかり構えれば人物ほど速いシャッタースピードは必要ありません。S・Tvモードで1/60〜1/125秒、ISO AUTOから始めます。

画質を優先するなら、三脚や安定した台に固定してISO感度を下げる方法もあります。この場合は被写体が動かないため、遅いシャッタースピードを使えます。

座っている人物を撮る

まず1/125秒で撮り、顔や手がブレるなら1/250秒へ上げます。瞳AFや顔検出がある場合はオンにして、複数人なら絞りを開きすぎないよう注意します。

子どもやペットを撮る

動いているときは1/500秒から試します。AF-CまたはサーボAFで被写体を追い、連写も使うと表情を残しやすくなります。

それでも暗い場合は、シャッタースピードを下げる前に、絞りを開く、ISO感度を上げる、被写体を明るい場所へ移す、という順で考えます。

スマートフォンで撮る場合

スマートフォンでも考え方は同じです。暗い場所では自動的に露光時間が長くなり、動く人物がブレやすくなります。

  • 被写体をタップしてピントと明るさの基準を合わせる
  • 窓際や照明の近くへ移動する
  • 両手で持ち、脇を軽く締める
  • 連写または動く被写体向けのモードを使う
  • デジタルズームを避け、自分が少し近づく

夜景モードは暗い場所を明るく見せるのが得意ですが、複数枚を合成する機種では動く人がブレたり、不自然に重なったりすることがあります。子どもやペットでは、夜景モードより明るい場所へ移動する方が安定する場合があります。

設定を変えても改善しないときの確認

写真に暗い帯や色むらが出る

蛍光灯やLED照明の下で速いシャッタースピードを使うと、フリッカーによって写真の上下で明るさや色が変わることがあります。

カメラに「フリッカーレス撮影」「フリッカー低減」などの機能があればオンにします。それでも改善しない場合は、電子シャッターからメカシャッターへ切り替える、シャッタースピードを少し変える、別の照明を使う方法を試します。機種ごとに対応条件が違うため、取扱説明書も確認してください。

シャッタースピードを上げるとISO感度が上がりすぎる

部屋の光だけでは限界に近い状態です。少しノイズを許容するか、明るいレンズやストロボを使う段階になります。

明るい単焦点レンズは室内で光を取り込みやすい一方、絞りを開くとピントの範囲が狭くなります。ストロボは光量を増やせますが、真正面から直接当てると影が硬くなりやすいため、天井や壁に反射させるバウンス発光が使えると自然に見せやすいです。

ストロボの発光部を白い天井へ向けて撮影するイメージ

天井バウンスの向きを表した説明用のイメージです。

ストロボ使用時に写真の一部が暗くなる場合は、シャッタースピードが同調速度を超えている可能性があります。ストロボで写真の半分が暗くなる原因もあわせて確認してみてください。

まとめ

室内写真が暗くてブレるときは、ISO感度だけを上げる前に、何がブレているかを確認します。

  • 背景も流れるなら手ブレ、人物だけ流れるなら被写体ブレ
  • 最初に被写体の動きに合うシャッタースピードを決める
  • 暗くなった分を、絞り、ISO感度、光の順で補う
  • 手ブレ補正だけでは動く被写体は止められない
  • LED照明下の暗い帯や色むらはフリッカーも疑う

まずはS・TvモードとISO AUTOで1枚撮り、拡大して確認してみましょう。数値を丸暗記するより、被写体の動きに合わせて1段ずつ変える方が、自分のカメラに合う設定を見つけやすいと思います。

出典・確認情報

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