こんにちは、ヨシヒコです。
写真を始めてすぐの方はカメラの設定はオートで撮っている場合も多いと思うのですが、「表現の幅を広げたい」「自分にしか撮れない写真が撮りたい」など撮っているうちに色々な思いが出てくると思います。
そこでまずやりたいのが「オート以外のモードで撮ってみよう」ということです。
はっきり言って100人が同じ環境とタイミングで同じカメラを持って同じ位置に立って(物理的にはあり得ませんが)同じ構図でオートでシャッターを切れば、100枚の同じような写真が出来上がります。
しかし同じ環境や構図でも絞りやシャッタースピード、露出補正などを変えることでまた違った雰囲気の写真にすることができます。
せっかく写真を撮るのであればカメラを使いこなして自分が意図した写真、自分の思いを映した写真、自分が表現したい写真を撮りたいですよね。
今回はカメラにはオート以外にどういうモードがあるのかを簡単に見てみましょう。
カメラの5つのモード
一般的なデジタルカメラには大きく分けて以下の5つのモードがあります。
(カメラによってもっと細かく分かれている場合もありますが大まかに)
・オート
・プログラムオート
・絞り優先モード
・シャッタースピード優先モード
・マニュアル
難易度でいうと上記の順番で下に行くにつれて難しくなります。
「絞り優先モード」と「シャッタースピード優先モード」は同じくらいの難易度ですが、絞り優先モードの方がとっつきやすいのかなと個人的には思います。
上から順番に覚えていくと理解しやすいと思いますがそれぞれのモードに合ったシーンというのもあるので、ある程度覚えたら状況に合わせたモードを選ぶことが重要です。
オート
基本的にカメラ任せのモードです。
ほとんど自分で設定できる項目がありません。
カメラによっても違いますが、記録画質を変更したりAF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)を切り替えたりできるくらいでしょうか。
写真の明るさというのは露出の3要素(絞り、シャッタースピード、ISO感度)によって決まるのですが、オートでは明るさ自体も変更できませんし露出のそれぞれの個別要素も自分で設定ができません。
ただ撮れればいいという方には一番使いやすでしょう。
また、初心者の方には一番失敗しにくい設定とも言えます。
プログラムオート
オートの次に試したいのがプログラムオートです。
このプログラムオートも基本的にはカメラがほとんど決めてくれるのですが、
オートよりも設定の自由度が増します。
ホワイトバランスやISO感度などを自分で設定することができますし(自動設定にもできます)、何よりも露出補正ができることが一番大きなオートとの違いだと思います。
オートモードでは出来なかった明るさを変えることができるということです。
オートで撮っていると「もっと明るく撮りたいな」とか「もっと暗い写真にしたい」などという時に思い通りの明るさで撮ることができません。
そんな時に露出補正ができると、露出を-や+に設定することで思い通りの明るさで撮影することが可能になります。
基本的には絞りとシャッタースピードをカメラ側が自動で選択してくれますが、プログラムシフト機能を使えば露出補正で設定した露出に最適な絞りとシャッタースピードの組み合わせの中から好きな組み合わせを選ぶことができます。
ただ、個人的にはこのプログラムオートを使うことは今はほとんどありません。
なぜなら絞り優先モード、シャッタースピード優先モード、マニュアルの3つを覚えてしまえばほとんど必要がなくなるからです。
それでもオートからのステップとしては非常に良いと思いますので、オートでしか撮ったことがないという方はプログラムオートでの撮影に挑戦してみましょう。
絞り優先モード
絞り優先モードは絞り値を自分で設定して、シャッタースピードはカメラ側が設定してくれるモードです。(ISO感度は自分で設定もできるし自動にもできる)
個人的には外でのスナップ撮影等では絞り優先モードをよく使います。
絞り優先モードを使う一番のメリットは被写界深度(ピントが合っている範囲)をコントロールできることです。
カメラは基本的にはピントが合っている点(フォーカスポイント)というのは1点なのですがレンズの絞りを開放側に(f値を小さく)すれば周辺がボケやすく、絞り込む(f値を大きくする)と周辺もピントが合う(ように見える)という性質があります。
周辺をボカした写真を撮りたいのか、全体にピントが合った写真を撮りたいのかで絞り値を変えながら撮影すると良いと思います。
(被写体がブレないシャッタースピードの範囲でISO感度も低く設定できるとなお良いです
ボケに関しては以前こんな記事も書いてますので興味ある方はぜひ
シャッタースピード優先モード
シャッタースピード優先モードはシャッタースピードを自分で設定して、絞り値をカメラが設定してくれるモードです。(ISO感度は自分で設定もできるし自動にもできる)
文字通りシャッタースピードをコントロールしたい時に使用しますが、シャッタースピードを変化させることによって動きがあるものを止めて撮ったり(高速シャッター)、逆に車のライトや星の軌跡を表現したり(低速シャッター)と様々な表現が可能になります。
ただ低速シャッターで車のライトや星の軌跡を表現したりする場合はマニュアルモードを覚えて設定を追い込んだ方が綺麗な思い通りの写真が撮れるかもしれません。
よく使うのはスポーツを撮る時ですかね、個人的には。
例えば子供の運動会を撮るときなど、シャッタースピードを速めに設定してブレないように撮りたいシチュエーション向きでしょうか。
マニュアルモード
書いてそのままマニュアル(手動)で設定するモードです。
絞り、シャッタースピード、ISO感度(オートにもできる)など全て自分で設定できるので、使いこなせれば自分の思い描いた写真を撮れるようになります。
初心者が何も分からずにマニュアルモードでシャッターを切ると何も映らず真っ暗に・・なんてこともありますが慣れてくると感覚である程度適正な露出に設定することができるようになります。
スタジオでの撮影はほぼ全てマニュアルモードでやりますし、ある程度時間をかけられる風景撮影などもマニュアルモードで撮れると良いと思います。
ただシャッターチャンスを逃したくないスナップ撮影等は慣れていないと失敗してしまいますので、絞り優先モードかシャッタースピード優先モードが無難かなと思います。
まとめ
今回はカメラの撮影モードについて書いてみましたが、それぞれのレベルやシチュエーションに合ったモードを選ぶことが大切です。
・オート・・・・・・・カメラを始めたばかりの方、とりあえず失敗せずに撮りたい時
・プログラムオート・・難しい設定はできないが明るさを変える程度の設定をしたい時
・絞り優先モード・・・背景ボカしたり全体にピント合わせたりと、ボケ具合を自分で調整したい時。動きの少ない被写体のスナップ撮影。
・シャッタースピード優先モード・・スポーツなど動きのある被写体のスナップ撮影
・マニュアルモード」・・・ストロボ使ったスタジオ撮影。設定に時間がかけられる風景撮影など
こんな感じで僕は使い分けていますので参考にしていただければと思います。
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