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レンズにカビが生えたら?見分け方と対処法|修理・売却の判断と予防

明るい部屋の木の棚に、キャップを付けた交換レンズ2本と、乾燥剤と一緒にレンズを入れた透明な保管容器が並んでいる様子 写真技法
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※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

こんにちは、ヨシヒコです。

しばらく使っていなかったレンズを出して、光に透かしてみたら、白い点やクモの巣のような模様が見えた。なんてことはありませんか?

「これってカビ?」「もう使えないの?」と不安になりますよね。ただ、見えたものが全部カビとは限りません。表面のホコリや汚れのこともあります。

先に答えを書いておきます。

  1. まず表面のホコリを払って、軽く拭く。 それで消えるなら、ひとまず心配はいりません
  2. 拭いても消えず、レンズの内側に点や網目の模様が残るなら、カビの可能性があります。 内側は自分で分解しないでください
  3. カビは放っておいても消えません。 早めにどうするか決めましょう
  4. どうするかは、直す費用とそのレンズの価値を比べて決めます
  5. これ以上増やさないためには、使うこと、押し入れや引き出しにしまい込まないことが基本です

この記事では、一眼レフやミラーレスの交換レンズを対象に、この順番で見ていきますね。スマートフォンやメガネのレンズは扱いません。

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それは本当にカビ? 見分け方

まず表面のホコリを払う

最初にやることは、レンズの表面の掃除です。

  1. ブロアーで細かなホコリを吹き飛ばす
  2. クリーニングクロスで軽く拭く

ここで大事なのは、いきなり拭かないことです。表面にゴミが残ったまま拭くと、レンズに傷がつくおそれがあります。先にブロアーで吹いて、それから拭く、という順番ですね。

表面の掃除で消えたなら、表面に付いたホコリや汚れだったということです。表面の軽いカビなら、拭いて落とせることもあります。どちらにしても、取れたならひとまず心配はいりません。

内側に残る模様を見分ける

表面をきれいにしても模様が残るなら、それはレンズの内側にあるものです。見え方で、おおよそ次のように分けられます。

考えられるもの 見分けるポイント
表面を拭くと消える 表面のホコリ・汚れ(表面の軽いカビのことも) 表面に付いているだけなので、ブロアーとクロスで取れる
内側に小さな粒が点々とある 内部のホコリ 粒の形や大きさがばらばら
内側が全体的に白っぽくかすんでいる 曇り 模様というより、もやがかかったように見える
内側に模様が残る カビ 黒い点や、クモの巣のような形に見える

メーカーのサポート情報でも、カビは黒い点やクモの巣のような形で現れる、と説明されています。

見るときは、レンズのキャップを外して、スマートフォンのライトなどを後ろから当てて透かしてみると分かりやすいです。

ただ、内部のホコリも曇りもカビも、最終的にはメーカーやカメラ店で見てもらわないと確定はできません。この表は、どこに相談するかを決めるための目安と考えてください。

写りに影響が出るのはどんなときか

カビがひどくなってくると、写真の写りにも影響が出てきます。解像度が低下したような、ボンヤリした写真になってしまいます。

写真がボンヤリする原因は、カビだけではありません。ピントが合っていないだけ、ということもよくあります。写りがおかしいと感じたら、先に カメラのピントが合わない原因と対処法 の設定を確かめてみてください。

自分でやってよいこと・やらないこと

表面は拭いてよい

レンズの前と後ろの、外に出ている面は、自分で掃除してかまいません。

先ほどのとおり、ブロアーで吹いてから、クリーニングクロスで軽く拭きます。

内側は分解しない

レンズの内側にあるカビは、自分で分解して取ろうとしないほうがいいと思います。

検索すると、レンズを分解してカビを取る手順を紹介しているページも出てきます。でも、メーカーのサポート情報では、内部のカビは分解を伴う清掃、あるいは部品交換が必要とされています。ガラスの内部まで根を張ったカビは、レンズそのものの交換が必要になる場合もあります。

レンズは、たくさんのガラスを決まった位置と間隔で組み合わせて作られています。分解して組み直したときにずれると、カビは取れても、ピントや写りが元に戻らなくなるおそれがあります。

内側のカビは、分解せずにメーカーかカメラ店に相談しましょう。

直す?売る? 判断の目安

カビは、放っておいても自然に消えることはありません。そして、早い段階で手を打つほど、直す費用も少なく済みます。

だからといって、すぐに修理に出すのが正解とは限りません。そのレンズをこれからどう使うかで、選び方が変わります。

レンズにカビのようなものを見つけたときの判断の流れ。ブロアーで吹いてからクロスで拭き、消えれば表面のホコリや汚れ。内側に点や網目の模様が残ればカビの可能性があるので分解しない。使い続けたいレンズで直す費用に見合うならメーカーに相談し、見合わなければ買い替えを考える。もう使わないならカビがあることを伝えて売る。予防は、ときどき使う、しまい込まない、しまうなら湿度40〜50%前後で保管する

メーカーに出す

使い続けたいレンズなら、メーカーの点検・修理に出すのが確実だと思います。

キヤノンの場合、2019年の記事で、カビの除去は〈あんしんメンテ オーバーホール〉で対応できると案内されています。レンズを分解して清掃・調整するサービスです。2026年9月25日時点のオーバーホールの基本料金(税込)は次のとおりでした。

レンズ 基本料金(税込) Lシリーズの場合
RFズームレンズ 24,200円〜 29,700円〜
RF単焦点レンズ 24,200円〜 29,700円〜
EFズームレンズ 27,500円〜 27,500円〜
EF単焦点レンズ 24,200円〜 27,500円〜

これに、交換した部品の代金がかかります。自宅から引き取りで頼むと別に3,300円かかり、戻ってくるまで10〜14日ほどです。エントリーモデルなど、対象外の機種もあります。

表面だけの軽いカビなら、もう少し安い方法もあります。同じ2019年の記事では、〈あんしんメンテ プレミアム〉でも「レンズ表面の清掃で除去できる軽度のカビ」なら対応できる、とされています。プレミアムの交換レンズ基本料金は8,800円(税込)〜です。

ただ、いまのオーバーホールとあんしんメンテの案内ページには、カビについての記載がありません。依頼する前に、カビを取りたいことをキヤノンに伝えて、どのサービスが合うか確認してください。

キヤノン以外のメーカーのレンズは、そのメーカーのサービス窓口に相談しましょう。

修理費とレンズの価値を比べる

ここで一度、立ち止まって考えたいのが、直す費用と、そのレンズの価値です。

オーバーホールは2万円台からで、部品を替えればさらにかかります。一方で、レンズによっては、中古の販売価格のほうが直す費用より安いこともあります。そういうレンズなら、無理に直さず買い替えるほうが納得できるかもしれません。

反対に、高価なレンズや、もう手に入らないレンズなら、費用をかけても直す価値があると思います。

比べるときは、同じレンズの中古の販売価格をカメラ店のサイトで調べて、修理の見積もりと並べてみましょう。メーカーの修理の申し込みページで、機種ごとの目安の料金を確認できる場合があります。

売るなら

もう使わないレンズなら、直さずに売るという選択もあります。

カビのあるレンズを買い取るかどうか、どのくらい査定が下がるかは、お店によって違います。査定の前にカビがあることを伝えて、買い取れるかどうかを確かめておくと安心です。

買取店の選び方は、カメラを売るならどこがいい?宅配・出張・店頭・フリマを比較 にまとめています。

買い替える前に借りて試す

同じレンズを買い直すか、別のレンズにするか迷うなら、先にレンタルで試すのもひとつの方法です。

カメラやレンズのレンタルは、カメラレンタルはどこがいい?GOOPASSとCAMERA RENTを比較 で比べています。

これ以上カビを増やさない保管

公式の3つの鉄則

カビが育つには、温度、湿度(水分)、栄養(ゴミやホコリ)、時間が必要です。温度は5℃〜35℃前後が危ない、とされています。つまり、ふだん人が暮らしている部屋の温度は、カビにとっても過ごしやすいということですね。

キヤノンは、レンズをカビさせないための「3つの鉄則」を挙げています。

  1. 湿度の高い場所で使ったあとは、しっかり乾かしてから保管する
  2. 引き出しや押し入れなど、湿った空気がたまりやすい場所に保管しない
  3. ときどきズームリングなどを動かして、中にたまった空気を入れ替える

この3つは、特別な道具がなくてもできることです。いちばんの対策は、レンズを使うこと、しまい込まないこと、と言ってもいいかもしれません。

防湿庫は必要?

カメラの保管というと防湿庫を思い浮かべる人も多いと思いますが、必ず買わないといけないものではありません。ソニーも、防湿庫のほかに、もっと手軽な方法を挙げています。

  • しっかり保管するならドライボックス(防湿庫)
  • 手軽に保管するなら簡易ドライボックス(密閉できるプラスチックの容器に、乾燥剤を一緒に入れる)

そして、カメラやレンズの保管に合う湿度は40〜50%前後としています。湿度計が付いていない容器なら、湿度計を一緒に入れて管理するのがよいそうです。

ふだんから使っていて、風通しのいい部屋に置いているなら、まずは3つの鉄則を守るだけでも十分だと思います。しばらく使わないレンズを押し入れやクローゼットにしまうなら、簡易ドライボックスを用意しておくと安心です。持っている本数が多いなら防湿庫、と考えるとよいかなと思います。

保管用品を探す

手軽に始めるなら簡易ドライボックス(乾燥剤・湿度計も一緒に)

レンズの本数が多いなら防湿庫

乾燥剤は吸える水分に限りがあるので、入れっぱなしにせず、湿度計の数字を見ながら交換しましょう。

まとめ

レンズにカビのようなものを見つけたら、まずブロアーで吹いてからクロスで拭いて、表面のホコリかどうかを確かめましょう。

拭いても内側に点や網目の模様が残るなら、カビの可能性があります。内側は自分で分解せず、メーカーかカメラ店に相談してください。カビは自然には消えないので、使い続けるなら早めに直す、もう使わないなら売る、と直す費用とレンズの価値を比べて決めるのがいいと思います。

そして、これ以上増やさないためには、レンズを使うこと、しまい込まないこと。しばらく使わないなら、簡易ドライボックスで湿度40〜50%前後を目安に保管してみてください。

参考になれば嬉しいです。

出典・確認情報

2026年9月25日に、各メーカーの公式情報で次を確認しました。

料金は2026年9月25日時点のものです。依頼する前に、各メーカーの最新の案内を確認してください。

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